2014年10月22日水曜日

「愛知アールブリュット展」にセルプ・アゼーリア利用者作品が出展されます。

 愛知県には早くから、アールブリュット、ボーダレスアートの理念を継承し、芸術活動に取り組んでいるところがたくさんあるようです。いや、むしろ、作者の皆さんはアールブリュット、ボーダレスアートの理念云々ではなく、自身の魂のままに表現者として自己実現しているのかもしれません。
 私達、セルプ・アゼーリアはそういう意味では駆け出し中の駆け出しですが、手探りから始めた当施設での芸術活動も現段階として、「出展」という目標があったほうが、当施設所属の作者の自己表現へのモチベーションもあがったようです。
 当施設所属の作者のみなさんは作品を完成させるより、「作品名」を考えることに苦労していた感もありますが、出展されることに喜びを感じているようです。

 アール・ブリュット【Art Brut】とは
 加工されていない生(き)の芸術、伝統や流行・教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術を示す。障害のある人・子ども・素人芸術家らの作品を指すために1947年頃から用いられている。


 
(1)あいちアール・ブリュット展              
                                     
  〇日時 平成26年10月28日(火)~11月3日(月・祝日)  
         10:00~18:00(最終日11月3日は17:00まで)
  〇場所 名古屋市民ギャラリー矢田 4階 第1展示室 
        名古屋市東区大幸南一丁目1番10号 カルポート東
  〇内容 応募作品を展示











春日台職業訓練校を見学(美浜町知的障害者育成会)

 10/20、美浜町知的障害者育成会の会員の皆様と春日台職業訓練校を見学してきました。参加された会員の皆様のほとんどが、既に生活介護事業所セルプ・アゼーリアに通う方たちのご家族でした。
  訓練校では、一年間、全寮制という形で、就職に向けて、8時間労働に耐えうる体力づくりに始まり、夕方まで、就労訓練を行い、夕方からは自立生活に必要な身辺処理の習慣化訓練を行っているそうです。訓練校修了後の就職率は昨年度実績としては、ほぼ100%とのことです。
 一年間、住み慣れた家を離れて、1年後の自立生活に向けて明確な目標も掲げて 訓練校に入校することは、それ相応の覚悟が本人・家族に求められるとのことです。
 平成18年以降、「就労移行支援」「就業支援センター」が法体系に掲げられ、十分な箇所数ではないけれども、住み慣れた地域に出現するようになったことは皆さん周知のことでしょう。
 訓練校も就労移行支援事業所もゴールが明確なところが、他の日中活動系事業と大きく異なるのではないでしょうか?
 いずれにしても、「 障がいのある当事者」が「自身の希望」を持ち、「自身の希望を実現するための目標設定」を行い、「希望を叶えるための自助努力」をする。そして、私達のような支援者がエンパワメントを重視した支援を行う。このような流れが明確な「希望実現体系」「希望実現支援体系」として確立しているのが「訓練校」「就労移行支援」「就業支援センター」であり、ここでは大筋に「希望」=「就労」なのだと思います。では私たちのような生活介護事業所はどうか?利用者の明確な「希望」を実現するための「支援体系」が確立しているのかどうか・・・がんばりましょう!
春日台職業訓練校

職業訓練校 生活訓練習得進度表

生活訓練進度の評価基準

職業訓練校 紙器科